21日の香港市場は上値が重い相場か。ハンセン指数は前日までの4連騰で1173.43ポイント上昇し、心理的節目の26000ポイントを超えた。終値ベースで9月10日以来の高値圏にあるだけに、目先の利益をいったん確定する売りが出やすい状況だ。米長期金利が上昇するなか、利ざや拡大が見込める金融株が買われる半面、足元で相場の上昇をけん引してきたハイテク株を手放す動きが重荷となりそうだ。
決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のチャイナ・ユニコム(
00762)が2021年7−9月期決算を発表する。
20日のNY株式相場はおおむね堅調。好調な第3四半期決算発表が続いたことや、ビットコイン価格が史上最高値を更新したことがセンチメントの一段の改善につながった。もっとも、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅ながら6日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)が香港終値を上回った一方、ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、不動産株の華潤置地(
01109)が下回って引けた。