12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.78%高の28231.04ポイントだった。中国企業指数は1.20%高の10556.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1609億HKドル。
ハンセン指数はプラス圏での推移が目立った。マイナス圏に沈んで心理的節目の28000ポイントを下回る場面もあったが、大引けにかけて上げ幅を拡大し、きょうの高値圏で取引を終えた。指数は前日まで3営業日続落し、約1カ月半ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。また、軟調に推移していた上海総合指数が後場に入って上げ幅を拡大したことも投資家心理を強気に傾けた。
ハンセン指数構成銘柄では、軍事企業リストからの除外で米国防省と和解したと伝わった小米集団(
01810)が6.10%高。アリババ集団(
09988)も6%超上昇した。美団(
03690)は11営業日ぶりに反発した。半面、AIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)がさえない。龍湖集団(
00960)や阿里健康(
00241)の下落も目立った。
この他では、MSCI香港指数への採用が決まった周大福珠宝(
01929)が6%超上昇したほか、半導体子会社の深セン「創業板」への分離上場を計画していることを明らかにしたBYD(
01211)が5%近く上昇した。半面、第三者割当増資で144億元を調達する計画を発表した上海医薬集団(
02607)が4%超下落した。