27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.15%安の28910.50ポイントだった。中国企業指数は0.05%高の10986.83ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で843億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったものの、心理的節目の29000ポイント付近で伸び悩むと再びマイナス圏に沈んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が27−28日に開かれるほか、30日には4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されることから、様子見気分が相場を重くした。メーデー連休を前に持ち高調整の売りも警戒され、中盤以降はおおむね小安い水準でもみ合った。
個別では、筆頭株主による保有株式の売り出しを発表した医薬品受託製造の薬明生物技術(
02269)が約6%の下落。香港不動産株の新世界発展(
00017)、中国保険大手の中国平安保険(
02318)や、IT大手のテンセント(
00700)も安い。半面、生活関連サイト運営大手の美団(
03690)は朝安後に上昇に転じた。同社は26日大引け後、中国当局による独占禁止法に基づく調査に協力すると発表した。