6日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比0.15%高の27692.30ポイントだった。中国企業指数は1.17%高の10899.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で2181億2000万HKドルと、前日に続き2000億HKドル台を超える大商い。
ハンセン指数は小動きで寄り付いた後、前場はじりじりと下げ幅を拡大した。前日まで5営業日続伸し、約10カ月半ぶり高値で推移しているだけに、利益確定売りが先行。ただ、27400ポイント付近で下げ渋ると、後場は上向きに転じ、プラス圏へ浮上した。低金利環境の継続見通しなどを受けた株式市場の先高観が買いを支えたほか、本土市場で上海総合指数が連日で2年11カ月ぶり高値を更新したことも安心感につながったもよう。もっとも、米ジョージア州上院決選投票の結果を見極めたい投資家心理から、上値も重かった。
個別では、インターネット関連の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が高い。トランプ米大統領が5日、テンセントやアリババ集団の決済サービスを含めた中国企業製のアプリ8種の使用を禁じる大統領令に署名したが、市場の反応は限られた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)が続伸。原油高を好感してCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって買われたほか、欧州金融大手のHSBC(
00005)も3%超の上昇。半面、UBSが投資判断と目標株価を引き下げたスマホ大手の小米集団(
01810)が安い。前日に筆頭株主の保有株式の売り出しを発表した薬明生物技術(
02269)や、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が続落。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)も売られ、指数を押し下げた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は反発し、前日比1.73%高の8609.60ポイント。前日に急落した半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が約13%の大幅反発。ネット通販大手のJDドット・コム(
09618)も上昇が目立った。半面、スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)は6営業日ぶりの大幅反落となった。