25日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比0.31%高の26669.75ポイントだった。中国企業指数は0.52%安の10557.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1780億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前日の米株高を好感して序盤は高く推移し、指数は一時、心理的節目の27000ポイントに乗せる場面もみられた。ただ、中盤以降に上げ幅を縮小し、前日終値付近まで戻してきょうの取引を終えた。指数は前日まで3営業日続伸し、約8カ月半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、中国本土市場で上海総合指数が下落に転じたことも嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)が買われて相場を支えた。原油先物価格の上昇を受けてCNOOC(
00883)やシノペック(
00386)も高い。半面、香港証券取引所(
00388)やアリババ集団(
09988)が売られて重しとなった。香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が施政方針演説で、中国本土市場との相互取引を拡大する方針を示したものの、セカンダリー上場の銘柄については引き続き除外されることが嫌気された。四半期決算を発表した小米集団(
01810)も安い。
この他では、親会社がコロナワクチンの販売申請を提出したと伝わり、国薬控股(
01099)が買われた。半面、前日まで4営業日続伸していた中国国際コンテナ(
02039)は利益確定の売りに押された。当局が新エネ車投資の調査を通知したと伝わった中国恒大新能源汽車(
00708)も安い。