3日のNY株式相場は反落。新型コロナウイルスの米国内での爆発的感染拡大が続くなか、3月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)や失業率が大きく悪化したことが重しとなった。NFPは前月改定値の27.5万人増から70.1万人の減少に転じ、2009年以来の大幅悪化となった。失業率も前月の3.5%から4.4%へと市場予想の3.8%を上回る悪化となった。前日に急騰した原油相場がこの日も大幅に続伸したことで朝方はプラス圏で推移する場面もあったが、その後は次第に売りが優勢となった。ダウ平均は100米ドル超下落してスタート後に34米ドル高まで反発したものの、終盤に550米ドル安まで反落し、360.91米ドル安(-1.69%)で終了。30の構成銘柄は、ファイザー(+2.34%)、ボーイング(+1.01%)など6銘柄上昇したものの、レイセオン・テクノロジース(旧ユナイテッド・テクノロジース)(-7.75%)、ユナイテッドヘルス(-4.55%)、アメリカン・エキスプレス(-3.99%)など24銘柄が下落した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.51%安、1.53%安で終了し、3指数がそろって反落した。
週間では、ダウ平均が2.70%安、S&P500が2.08%安、ナスダック総合が1.72%安と3指数がそろって反落し、年初来では、ダウ平均が26.23%安、S&P500が22.97%安、ナスダック総合が17.83%安となった。史上最高値からの下落率は、ダウ平均が28.76%安、S&P500が26.51%安、ナスダック総合が24.90%安となった。
新型コロナウイルスの全世界の感染者数が100万人を超え、世界中で爆発的感染拡大が続くなか、クオモ・ニューヨーク州知事は死亡者数が1日でこれまでの最多の562人増となり、2900人以上となったと発表した。感染者数も増加ベースの拡大が続きニューヨーク州だけで10万人を超えたとした。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 21285.93 21447.81 20863.09 21052.53 -360.91 -1.69
S&P500 2514.92 2538.18 2459.96 2488.65 -38.25 -1.51
NASDAQ 7477.27 7518.72 7288.11 7373.08 -114.23 -1.53
CME225先物 18120.00 18135.00 17570.00 17675.00 -5.00 -0.03
FT100 5415.50 5415.50 5415.50 5415.50 -64.72 -1.18
DAX 9535.27 9626.72 9470.20 9525.77 -45.05 -0.47
為替(ドル/円) 107.84 108.66 107.78 108.46 0.63 0.58
WTI先物 24.81 29.13 23.52 28.34 3.02 11.93
金(Gold)先物 1635.30 1652.80 1624.40 1645.70 8.00 0.49
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。