2日のNY株式相場は3日ぶりに反発。週間新規失業保険申請件数が、過去最大となった前回改定値の330.7万件から664.8万件へと更に悪化したことが重しとなったが、原油相場の急騰が相場の支援となった。トランプ米大統領が「サウジアラビアとロシアが1000万バレルかそれ以上の幅で減産に合意するだろう」とツイートしたことを好感し、NY原油が20%超の過去最大の上昇を記録。エネルギー株のほか、公益、金融株など幅広い銘柄が上昇した。ダウ平均は200米ドル超下落する場面もあったが、一時534米ドル高まで上昇し、469.93米ドル高(+2.24%)で終了。シェブロン(+11.03%)、エクソン・モービル(+7.65%)が大幅高となり、キャタピラー、インテル、P&G、IBMなども4%超上昇した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.28%高、1.72%高で終了し、主要3指数がそろって3日ぶりの反発となった。
S&P500のセクター別指数は全11セクターが上昇。エネルギーが9.07%高と上昇率トップとなり、公益の3.15%高、生活必需品の2.89%高がそれに次いだ。エネルギーではオクシデンタル・ペトロリアム、アパッチ、ダイヤモンドバック・エナジーなど16銘柄が2桁高。S&P500の上昇率上位19銘柄がエネルギー株となった。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は50.91と前日から6.15低下した。
引け後の動きではテスラが時間外で17%超の急騰。第1四半期の出荷台数が8万8400台となり、市場予想の7万9900台を上回った。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 20819.46 21477.77 20735.02 21413.44 469.93 2.24
S&P500 2458.54 2533.22 2455.79 2526.90 56.40 2.28
NASDAQ 7317.45 7501.70 7307.95 7487.31 126.73 1.72
CME225先物 17600.00 18130.00 17520.00 18080.00 220.00 1.23
FT100 5480.22 5480.22 5480.22 5480.22 25.65 0.47
DAX 9587.45 9650.27 9337.02 9570.82 26.07 0.27
為替(ドル/円) 107.09 108.07 107.01 107.83 0.74 0.69
WTI先物 21.22 27.39 20.76 25.32 5.01 24.67
金(Gold)先物 1602.40 1645.60 1595.20 1637.70 46.30 2.91
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。