21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.73%安の27408.79ポイントだった。中国企業指数は0.81%安の10825.62ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で538億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。一時は全面安となり、下落率が1%を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、世界景気と企業業績の悪化を警戒する売りが膨らんだ。前日の米株安や人民元相場の下落も嫌気されたもよう。ただ、20移動平均(前引け時点で27342.84ポイント)を割り込む水準で下値の堅さを確認すると、前引けにかけて下げ幅を縮めた。
個別では、きょう2019年12月本決算を発表するカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と、同業の銀河娯楽(
00027)の下げがきつい。中国政府系複合企業の中国中信(
00267)や、不動産株の中国海外発展(
00688)と九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)も大きく売られている。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と欧州の銀行最大手HSBC(
00005)が小幅ながら逆行高。