18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比1.54%安の27530.20ポイントだった。中国企業指数は1.39%安の10805.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で1013億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は終日、ほぼ全面安の展開。終値は10日以来約1週間ぶりの安値を付けた。前日は続伸して1月22日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で引けただけに、利益確定売りに押された。米アップルが17日、1−3月期の売上高が予想に届かない見込みを発表したことで、新型コロナウイルス感染の企業活動への影響が長引くとの懸念が強まった。指数は相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で27689.46ポイント)を割り込み、一時は20日移動平均(同27465.27ポイント)に迫った。
ハンセン指数を構成銘柄では、HSBC(
00005)が後場に一段安。前引け後に2019年12月本決算を公表した際、2020−21年に自社株買いを実施しないと発表し、嫌気された。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)の下げがきつい。不動産株の碧桂園(
02007)と九龍倉置業地産(
01997)、消費財株の恒安国際集団(
01044)も大きく売られた。一方、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が小幅ながら逆行高。マカオ政府がカジノの営業停止措置を20日に解除する方針を示し、買い材料視された。
そのほか、半導体関連銘柄のSMIC(
00981)とASMパシフィック(
00522)が大幅に下落。不動産株の万科企業(
02202)、建材株の中国建材(
03323)、安徽コンチセメント(
00914)の下げも目立った。半面、食肉加工大手の中国雨潤食品集団(
01068)や、漢方大手の中国中薬(
00570)が買われた。チャイナ・レアアース(
00769)は、中国本土レアアース相場の上昇を材料に買いを集めた。