27日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.13%高の28542.23ポイントだった。中国企業指数は1.31%高の10906.74ポイント。メインボードの売買代金は概算で387億2000HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。米中協議の進展期待が高まるなかで買いが先行した。米ホワイトハウス報道官は両国の首脳会談が29日午前に行われると発表。香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は「協議継続に向けて追加関税の発動を見送る」とし、「米中が暫定的な停戦で合意した」と伝えた。堅調な本土株式相場も相場を支えるなか、指数は序盤以降、上げ幅を拡大。直近の上値抵抗とみられた50日移動平均(前引け時点で28345.06ポイント)を大きく上回った。
個別では、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)が大幅高となったほか、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が高い。通信機器メーカーの中興通訊(
00763)は8%近く上昇した。半面、香港不動産株のLink REIT(
00823)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)が軟調だった。