◇テンセント・ミュージック
◇Tencent Music Entertainment Group
◇香港その他:01698
◆公開株式数:―
◆公募株式数:―
◆オーバーアロットメント・オプション:―
◆上場日:9月21日
◆公開価格レンジ:―
◆会社概要
テンセント傘下の音楽配信会社。音楽配信プラットフォームの運営で中国最大手。「QQ音楽」「酷狗音楽」「酷我音楽」「全民K歌」などのブランドでサービスを展開し、22年4−6月期の月間平均利用者数は5億9300万人、有料利用者数は8270万人。音楽配信では定額課金サービス、ソーシャルサービスではライブ配信、オンラインカラオケ、音楽関係の商品販売が主な収入源。テンセント(
00700)の子会社で、音楽配信の世界的大手スポティファイが第2位株主。ニューヨーク証券取引所にADRを上場し、香港市場には資金調達を伴わない紹介形式で上場。
◆22年6月中間決算:減収減益
2022年6月中間決算は売上高が前年同期比14.4%減の135億4900万元、純利益が同16.4%減の14億6500万元となった。中国経済が逆風に見舞われる中、売上高が縮小し、粗利益率は前年同期の31.0%から29.0%に低下。販売費を6億3300万元に半減したが、売上高が縮む中で一般管理費がかさみ、営業利益は18.4%減の17億9400万元にとどまった。事業別ではソーシャル・エンターテインメントの売上高が20.5%減の80億5500万元と低調。22年4−6月期の月間平均利用者数が前年同期比で20.6%減の1億6600万人、有料利用者数が28.2%減の790万人となり、苦戦した。有料利用者の1人当たり収入(ARPPU)が10.8%増の169.9元に伸びたが、カバーできなかった。オンライン音楽配信サービスの売上高は3.6%減の54億9400万元。22年4−6月期の月間平均利用者数は4.8%減の5億9300万人にとどまったが、有料利用者数が24.9%増の8270万人に拡大し、減収幅を抑えた。ARPPUは5.6%減の8.5元だった。
◆今後の計画
将来の事業成長をにらみ、トラフィックの拡大や音楽コンテンツの拡充、アーティストの発掘などを課題に挙げている。具体的な解決策として音楽のライブ配信の拡充、海外市場の開拓、バーチャルアイドルの養成などに取り組む方針。
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