2021-11-29 |
香港/IPO紹介/電子・IT |
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クラウドビレッジ:ネットイース傘下の音楽配信会社、市場シェア国内2位 会員数拡大へ
◇クラウドビレッジ
◇Cloud Village Inc.
◇香港その他:09899
◆公開株式数:1600万株
◆公募株式数:160万株
◆オーバーアロットメント・オプション:最大240万株
◆上場日:12月2日
◆公開価格の上限:220.00HKドル
◆会社概要
ネットイース傘下の音楽配信会社。音楽配信プラットフォームの「網易雲音楽(NetEase Cloud Music)」を運営する。音楽配信サービスでは中国での売上高ベースの市場シェアが20.5%に上り、第2位(20年)。音楽配信では定額課金サービス、広告、デジタルアルバムの販売、ソーシャルサービスではライブストリーミングのバーチャルアイテム販売などが主な収入源。音楽配信の月間平均利用者数(21年上期)は1億8500万人、有料利用者数は2600万人に上る。香港上場後もネットイースの子会社で、第2位株主はアリババ集団(
09988)。
◆21年6月中間決算:赤字拡大、事業好調も規模拡大で費用かさむ
21年6月中間決算は主力事業が好調だったことで売上高が前年同期比61%増の31億8367万4000元と成長したが、事業規模拡大に伴って営業費が35%増、販売費が71%増、一般管理費が192%増、研究費が70%増とかさみ、純損失は前年同期の10億2822万3000元から38億914万7000元に拡大した。政府補助の減少も業績を圧迫した。全体の粗利益率も前年同期の20%から大幅に悪化して0.4%にとどまった。一方、事業別では、会員数の増加を背景にオンライン音楽サービスが49%の増収、ソーシャル娯楽サービスもライブストリーミングサービスによる収入がけん引して75%の増収を達成した。
◆今後の計画
公開価格の仮条件レンジの中間値(205HKドル)で計算した場合、正味調達額は31億2400万HKドルに上る見通し。プラットフォームの発展と技術開発への投資にそれぞれ全体の40%を充てるほか、戦略投資や運転資金にそれぞれ10%充てる。今後も会員数を更に拡大し、音楽から派生したソーシャル娯楽機能や製品を含む新製品やサービスを提供することで収益化を強化するほか、広告主に対してより多くの広告サービスを提供して収益向上を見込む。
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