◇中聯重科
◇Zoomlion Heavy Industry Science and Tech Co.,Ltd.
◇H株:01157
◆ポイント
◇12月期の純利益、会社予想で前年比60.1−71.6%増の70億−75億元
◇製造の自動化やコスト制御の徹底で製造コストを抑制
◇港市場の株価は右肩上がり、今月半ばには約8年ぶり高値
◆香港市場の株価は右肩上がり、今月半ばには約8年ぶり高値
中聯重科は2020年12月本決算(中国会計基準)の純利益が前年比60.1−71.6%増の70億−75億元に達するとの見通しを明らかにした。前年の純利益は43億7100万元。通常は国際会計基準の純利益との差が小さく、例年通りであれば香港市場で発表する決算の純利益もこうした水準になると予想される。中国会計基準では特別要因を除く純利益が73.6−93.5%増の61億−68億元に上る見込みだ。
同社は好業績の要因として◇インフラ建設や新エネルギーなどの分野で先端技術を使った製品や安全面で改良された製品への需要が高まり、中聯重科の中核製品の販売が伸びた◇コンクリートポンプ車からタワークレーンまで4.0/4.0A世代シリーズの製品の市場競争力がさらに強まり、掘削機や高所作業車でも成果が上がった◇高品質を維持する半面、製造の自動化やコスト制御の徹底、販売数の拡大で平均製造コストを大幅に削減した――などを列挙した。
ファクトセットがまとめた市場予想では20年12月本決算の売上高は前年比38.7%増の600億7200万元、純利益は前年が同64.0%増の71億8700万元。売上高は過去最高を更新し、純利益は12年12月期以来、8年ぶりの高水準に達する見通しだ。
好業績見通しを背景に香港市場での株価も好調。特に20年11月以降は右肩上がりの展開で、月間上昇率は11月が18.4%、12月が15.0%、1月が27日までで14.8%。今月半ばには13年1月以来、約8年ぶりの高値を更新している。
◆会社概要
大手建機メーカー。コンクリートポンプ車やミキサー車などコンクリート関連機械とクレーンの大手。両部門で売上高の約8割を占める。08年にイタリアのコンクリート機械大手CIFAを傘下に収め、世界的大手となった。「Zoomlion」「CIFA」のブランド名で製品を80カ国以上で販売する。ショベルカーなどの建設機械、コンバインなどの農業機械も製造。道路清掃車など環境産業機械も手掛けていたが17年に撤退。
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