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2016-06-30 香港/企業動向/建材
北京金隅が再編で合意、深セン上場の唐山冀東セメントに事業を注入
 北京金隅(02009/601992)は29日大引け後、河北省唐山市を拠点とするセメントメーカー、唐山冀東セメント(000401)との再編について契約したと発表した。北京金隅はセメント、コンクリートの生産、販売事業を唐山冀東セメントに注入し、対価として唐山冀東セメントが発行する新株を取得する。一連の取引が完了すれば、北京金隅は唐山冀東セメントの株式の4割超を掌握する筆頭株主となる見通し。

 今回の再編は中国政府が進めている首都圏一体開発や供給側改革、大気汚染防止、産業高度化などの政策方針の推進が目的。北京金隅は今年4月、再編を主導する唐山市政府と基本合意。その一環として、5月に唐山冀東セメントの株式30%を保有する冀東発展集団有限責任公司(冀東発展)の権益55%を総額52億2500万元で取得した。再編を通じて同エリアで深刻化しているセメント生産能力の過剰を一部解消し、業界の健全な発展に繋がるほか、自社の長期的な収益力の向上と競争力の強化も図れると北京金隅は説明している。  契約に基づき、北京金隅はセメント、コンクリートの生産・販売子会社など傘下31社の権益を唐山冀東セメントに譲渡する。第三者機関による評価額を基に対価は129億5300万元に設定されており、唐山冀東セメントは1株につき9.31元で新株13億9200万株(新株発行後の発行済み株数の50.8%)を北京金隅に割当発行する。さらに、唐山冀東セメントは機関投資家10社を引受先とする第三者割当増資も実施する予定。増資後に北京金隅は唐山冀東セメントの株式45.41%を直接保有するほか、冀東発展を通じて株式13.2%を間接保有する。唐山冀東セメントは北京金隅の連結対象に加わる見通し。

 15年12月本決算で唐山冀東セメントは4億6100万元の純損失を計上していた。なお、再編の実施には、北京金隅と唐山冀東セメントの株主総会、中国関連当局の承認を得る必要がある。

 北京金隅の29日終値は前日比1.32%高の2.31HKドル。
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