中国の大手金鉱会社、紫金鉱業集団（02899）が世界最大級の金鉱である南米パスクア・ラマの開発事業に参画する方向で同金鉱の開発を手掛けるカナダのバリック・ゴールドと交渉を進めているもようだ。アルゼンチンのFelipe Saavedraサン・フアン州鉱業相が先週末、現地ラジオの取材に応じ、紫金鉱業集団が出資に意欲を示し、鉱山を数度にわたって視察したと。バリック・ゴールドは同鉱業相の発言についてコメントを控えている。カナダ『フィナンシャル・ポスト』紙が3日伝えた。

　パスクア・ラマ金鉱はアンデス山脈のチリとアルゼンチンの国境付近にある。『新浪財経』によると、推定埋蔵量は金が1790万トロイオンス（約507トン）、プラチナが6億7600万トロイオンス（約1万9164トン）。5年前から本格的な採掘を開始し、金の見込み年生量は23−24トンと2013年の中国の金生産量の5％に相当する。プラチナの見込み産量は992トン。

　紫金鉱業集団の5日終値は前日比0.50％安の1.98HKドル。