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2013-11-27 香港/企業動向/電子・IT
奇虎がテンセントを訴えた「ネット上の反独占訴訟」、最高裁で審理開始
 中国のセキュリティーソフト大手、北京奇虎科技(奇虎360科技)がテンセント(00700)による「市場での支配的地位の乱用」を訴えた裁判で、26日に中国の最高人民法院(最高裁判所)で審理が始まった。最高裁がインターネット事業での独占禁止法の適用について初めて判断を示す公判として注目されている。『新華網』が同日伝えた。

 係争の発端は、テンセントのインスタントメッセンジャーアプリ「QQ」がユーザーのパソコンに保存された文書をスキャンしているとして、2010年に奇虎360科技が同機能を防ぐソフト「360扣扣ボディガード」を発表したこと。テンセントが対抗して奇虎360科技のソフトをインストールしたパソコンへのQQサービスを停止したため、ユーザーは両社のソフトのうち一方しか使えない二者択一の状態に追い込まれた。

 両社の対立はそれぞれのソフトの頭文字をとって「3Q大戦」と呼ばれ、互いに相手を訴える法廷闘争に発展した。広東省高級人民法院(高裁)は今年3月に下した判決は、テンセントによる市場支配を認定せず、原告の奇虎360科技が敗訴。奇虎360科技は判決を不服として上訴していた。一方、テンセントが奇虎360科技による不公正競争を訴えた裁判では、広東省高級人民法院が今年4月に奇虎360科技へ賠償金支払いを命じる判決を下した。

 テンセントの26日終値は前日比0.23%安の437.00HKドル。
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