亨泰消費品が急落、株主割当増資を嫌気
31日の香港市場で亨泰消費品(00197)が急落。株価は日本時間午後0時16分現在、前営業日比17.24%安の0.36HKドルで推移している。株主割当増資の計画を発表し、本日から取引を再開したが、株式の希薄化に加え、割当価格が取引停止前の終値(0.435HKドル)に対して54%の大幅なディスカウント水準となったことも嫌気されているもようだ。
亨泰消費品は30日大引け後、既存株2株当たり1株を割り当てる株主割当増資の計画を発表。1株当たり0.20HKドルで割り当てる方針。正味調達額は最大で3億6500万HKドルになる見通し。調達資金は26日に発表した広東省恵州市恵東県梁化鎮の物流センター建設に充当する。ただ、同センター建設で地元政府と最終合意に至らなかった場合、他の投資に振り向けると説明している。割当増資の権利付き最終日は3月5日、権利落ち日は同6日の予定。
亨泰消費品は26日、広東省恵州市恵東県梁化鎮に物流センターを建設することで地元政府と覚書を締結したと発表。農産物の卸売市場や冷蔵施設、乾物倉庫、加工場、事務所、駐車場などを備えた物流センターを建設・運営・管理する計画で、2015年6月までに完工する見込み。投資額は明らかにしていなかった。亨泰消費品は現地に1万5000ムー(約1000ヘクタール)の葉菜類の栽培地を保有。同社は取引量の増加や中国南部でのシェア拡大につながるとみている。ただ、覚書に法的な拘束力はなく、同センターの建設が確定したわけではないと説明。正式契約の締結期限は6月30日までとしている。
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