中国の乗用車メーカー団体、乗用車市場信息聯席会(CPCA)は13日、狭義での乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の2025年9月の小売台数が前年同月比6.3%増、前月比11.0%増の224万1000台だったと発表した。9月単月の販売台数としては過去最多だった2017年の219万台を5万台上回った。1−9月累計の小売台数は前年同期比9.2%増の1700万5000台となった。
CPCAは9月の乗用車市場の特徴として、小売り、輸出、卸売り、生産の各台数がいずれも単月過去最高を更新し新エネルギー車の輸出台数も単月過去最高だったこと、1−9月の小売台数伸び率が1−8月の9.5%から鈍化しており「年の前半は低く、中盤は高く、後半は横ばい」となる兆しが見えたことを挙げた。また、今年はあからさまな値下げ競争は収まったもののメーカーが目立たぬ形で優遇策をうちだしており、9月の新エネルギー車の販促は前月比で10.2%増えたと指摘した。
中国ブランド車の9月の国内市場におけるシェアは66.9%と前年同月から3.6ポイント拡大。吉利汽車(
00175)、長城汽車(
02333/
601633)、重慶長安汽車(
000625/
200625)などの伝統的ブランドが市場シェアを大きく伸ばした。一方、主要合弁ブランド車の9月の小売台数は前年同月比6%減、前月比4%増の49万台だった。
新エネ乗用車の小売台数は9月が前年同月比15.5%増、前月比16.2%増の129万6000台。1−9月累計では前年同期比24.4%増の886万6000台だった。新エネ乗用車の輸出台数は9月が前年同月比96.5%増、前月比3.9%増の21万1000台で、1−9月累計では前年同期比67.5%増の162万7000台だった。