HSBCグローバル・リサーチは最新リポートで、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)と同程旅行(
00780) の目標株価をそれぞれ624HKドルから702HKドルへ、24HKドルから26HKドルへ引き上げた。いずれも投資判断は「買い」で維持した。うち、トリップ・ドットコムを中国の空運・観光セクターで最も有望な銘柄の一つと評価。国内での強固な市場シェアと海外事業の拡大を背景に、50億米ドル規模の自社株買い計画が株主還元を高め、バリュエーションの見直しにつながるとの見方を示した。『AAストックス』が6日伝えた。
2025年の中国の国慶節・中秋節連休は8日間と、前年よりも1日長い。これにより長距離旅行や海外旅行が活発化し、旅行消費全体およびオンライン旅行代理店(OTA)にプラスの効果をもたらすとHSBCはみている。HSBCが引用したデータによれば、同連休期間の航空券予約は前年と比べ3%増え、航空券価格は9%上昇。出国便の予約は13%増、関連検索件数は40%増だった。トリップ・ドットコムは連休期間の省をまたぐ旅行予約が前年同期比45%増加すると予想し、アリババ集団(
09988)のオンライン旅行サービス「飛猪」(fliggy)も53%増を見込んでいる。HSBCは、より多くの人々が遠方へ旅行し、滞在期間も長くなっていることがうかがえると分析した。
日本時間午後4時40分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■トリップ・ドットコム(
09961):561.50HKドル(前営業日比2.26%安)
■同程旅行(
00780):22.58HKドル(同0.09%高)