週明け6日の香港市場は続落して始まるか。前週末のNY市場でハイテク株が売られ、香港の投資家も運用リスクを取りにくくなるだろう。米連邦政府機関の一部閉鎖で3日の予定だった9月の米雇用統計の発表も延期された上、あすは香港市場が中秋節の翌日で休場とあって見送りムードが強いと予想する。中国本土は国慶節・中秋節連休(10月1−8日)とあって政策などの新たな材料に乏しい。上海・深セン市場は休場のため、相互取引制度(ストックコネクト)を通じた本土投資家による香港株取引は8日まで休止となる。
もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。ハンセン指数の心理的節目である27000ポイントが下値のめどとして意識されそうだ。また、米国では1日発表された9月ADP民間部門雇用者数が増加予想に反して減少し、米労働市場の冷え込みが意識されている。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が引き続き投資家心理を支えるだろう。
3日のNY株式相場は、ダウ平均が6日続伸。4日連続で終値の最高値を更新し、8営業日ぶりに取引時間中の史上最高値も更新した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は利益確定売りに押され、6日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、新エネルギー車の理想汽車(
02015)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)が上回って終えた。