| 2025-10-06 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(3日):ダウ238米ドル高と6日続伸、ナスダックは反落 週間では主要3指数が上昇
3日のNY株式相場は高安まちまち。政府機関の一部閉鎖が3日目に入り、利下げ見通しを巡り注目の9月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金など)の発表も延期されたものの、政府閉鎖による失業増加見通しや水曜日に発表された9月ADP民間部門雇用者数が増加予想に反して減少し、年内利下げ期待が一段と高まったことが引き続き支援となった。
しかし、ハイテク銘柄の一角が利益確定売りに押され、パランティア・テクノロジーズが7%超下落したほか、メタが2.27%安、テスラが1.42%安となり、エヌビディアも0.67%下落した。
ダウ平均は一時529米ドル高まで上昇し、238.56米ドル高(+0.51%)と6日続伸して終了。4日連続で終値の最高値を更新し、8営業日ぶりに取引時間中の史上最高値も更新した。S&P500も0.53%高まで上昇後、0.01%高とわずかながら6日続伸して終了。3日連続で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。一方、ナスダック総合は0.36%高まで上昇し、前日に続いて取引時間中の史上最高値を更新したが、0.28%安で終了し、6日ぶりの反落となった。
S&P500の11セクターは公益、ヘルスケア、金融、エネルギーなど7セクターが上昇し、一般消費財、コミュニケーション、ITなど4セクターが下落した。
週間ではダウ平均が510.99ドル高(+1.10%)、S&P500が1.09%高、ナスダック総合が1.32%高と主要3指数がそろって反発した。
9月雇用統計は発表されなかったが、9月ISM非製造業PMIが50.0と前月の52.0から悪化し、市場予想の51.7を下回った。非製造業PMIの下振れを受けて米10年債利回りは前日の4.090%から一時4.079%まで低下(価格は上昇)したが、その後は週末の持ち高調整売りに押され、4.119%で終了。週間では利回りが0.068%低下した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.63ポイントから16.65ポイントに小幅に上昇。主要3指数の最高値更新が続き、高値警戒感からヘッジ目的のオプション買いが強まり、一時17.06ポイントまで上昇した。