ゴールドマン・サックスは最新リポートで、粉ミルク大手の中国飛鶴(
06186)の投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価も4.8HKドルから7.4HKドルへ引き上げた。新たな目標株価の水準は2026年予想PER13.5倍に相当する。2025−27年の調整後純利益予想を4%から6%上方修正したことを反映させた。『AAストックス』が15日伝えた。
ゴールドマン・サックスは、中国飛鶴の昨年の業績が市場予想を下回ったことで、同社株価が5%下落したと指摘。要因として、政府補助金を含む一過性収益の減少や、生乳の供給過剰による成人向け栄養製品の利益低下を挙げた。ただ、同社のファンダメンタルズを高く評価。25年から27年にかけての乳児用粉ミルク業界の見通しが比較的安定していることや、オンラインとオフラインの両チャネルでの市場シェア、高所得層への着実な浸透、継続的な高級化戦略によって利益率の安定した改善が期待できるとの見方を示した。