20日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.23%安の24219.95ポイントだった。中国企業指数は2.33%安の8950.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で2948億5000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。前場は総じて24500ポイント付近でもみ合ったが、後場はほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。前日まで4営業日続伸し、2022年2月以来およそ3年1カ月ぶりの高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが優勢。前日大引け後に2024年12月本決算を発表した中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が大きく売られ、地合いを悪化させた。決算内容を受けて、証券会社による目標株価の引き上げが相次いだが、材料出尽くし感で売りが膨らんだもよう。
個別では、テンセントが約4%下げたほか、大型ネット株の百度(
09888)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)がそろって大幅安。アリババ集団傘下で医薬品のネット通販を手掛ける阿里健康(
00241)、決算発表を終えた長江インフラ(
01038)と中国平安保険(
02318)、生保大手の中国人寿保険(
02628)、不動産管理サービスの華潤万象生活(
01209)もなども下げがきつい。半面、製薬会社の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)、海運の東方海外(
00316)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)などが買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.39%安の5836.28ポイントと大幅に続落。金蝶国際ソフト(
00268)、阿里健康、地平線機器人(
09660)、キングソフト(
03888)が下落率上位。上昇はASMPT(
00522)の1銘柄のみだった。