20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.51%安の3408.95ポイントだった。深セン成分指数は0.91%安の10879.49ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4415億5300万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、終日マイナス圏で推移。終盤には心理的節目の3400ポイントに接近したが、結局は同水準を守って引けた。保険株が軒並み下落し、相場の重荷となった。中国平安保険(
601318)前日大引け後に発表した2024年12月本決算で、純利益と新契約価値(新たに獲得した契約が将来生み出す利益の指標)がともに市場予想を下回り、嫌気した売りが広がったもよう。「トランプ関税」が世界経済に及ぼす影響や、米中対立の激化も引き続き警戒された。セクター別では保険が全面安のほか、宝飾品、ゲーム、コンピューターが売られた。一方、造船、風力発電設備、採掘、石炭が買われた。
A株市場では中国平安保険や新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)など保険株の下げがきつい。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)、監視カメラメーカーの杭州海康威視数字技術(
002415)と浙江大華技術(
002236)、スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)も売られた。一方、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、風力発電設備の金風科技(
002202)が高い。造船大手の中国船舶重工(
601989)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)は反発した。
上海B株指数は0.14%高の275.58ポイントと5営業日続伸。深センB株指数は0.33%安の1237.20ポイントと続落した。