週明け10日の香港市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.84%高の21521.98ポイントだった。中国企業指数は2.09%高の7946.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で2424億9000万HKドル。
ハンセン指数は前場にじりじりと上げ幅を拡大。後場に入ると伸び悩んだものの、終値は昨年10月7日以来およそ4カ月ぶりの高値となった。トランプ米大統領が中国からの少額の国際小包に適用する関税免除措置を継続すると伝わり、ネット通販銘柄が買われて相場を押し上げた。中国発の大規模言語モデル「DeepSeek(ディープシーク)」の業務活用を明らかにした企業を中心に、人工知能(AI)関連も物色された。セクター別では一般消費財、素材、情報技術、通信が高かった半面、エネルギーが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、生活アプリ運営の美団(
03690)が大きく買われ、相場の上昇を主導。アリババ集団の医薬品ネット通販子会社の阿里健康(
00241)、同業の京東健康(
06618)が高い。生成AI事業を展開する百度(
09888)は反発。製薬の翰森製薬(
03692)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)も買われた。半面、自動車販売の中升集団(
00881)、電動工具の創科実業(
00669)、ビール大手の華潤ビール(
00291)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.65%高の5286.66ポイントと3営業日続伸。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が買われた。一方、ライブコマースの東方甄選(
01797)が反落した。