休場明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.04%安の20217.26ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の7384.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で1249億5000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ、下落してスタート。トランプ米大統領が1日、中国などに追加関税を課す大統領令に署名したことで、「関税は他国との交渉材料に過ぎない」とみていた投資家が幅広いセクターで売りを出したもよう。ただ、休場前から続くハイテク株買いが支えとなり、下落幅は次第に縮小。寄り付き直後に割り込んでいた心理的節目の20000ポイントを回復して取引を終えた。セクター別では工業と医療・ヘルスケアが下げた半面、情報技術と素材が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(
03690)が売られて相場の重荷だった。朝方に2024年10−12月期決算を発表したカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と、同業の銀河娯楽(
00027)はともに大幅反落。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、新興電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、電動工具の創科実業(
00669)も売られた。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が10%超高。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は大幅に5営業日続伸した。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、自動車販売の中升集団(
00881)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.29%高の4737.46ポイントと4営業日続伸した。大幅高のSMICとアリババ集団、レノボグループが指数の上昇をけん引した。一方、ライブコマース大手の東方甄選(
01797)が10%超下落した。