週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前営業日比1.75%高の19925.81ポイントだった。中国企業指数は1.79%高の7235.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で1613億7000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで上昇率を次第に広げる展開。心理的節目の20000ポイントを超える水準では上値が重かったものの、終値は昨年12月31日以来およそ3週間ぶりの高値となった。中国の習近平国家主席が17日、トランプ次期米大統領と電話会談したことで、米中関係の対立激化への懸念が和らいだ。人民元の対米ドル相場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では一般消費財、医療・ヘルスケア、情報技術が上げた半面、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)と子会社の京東健康(
06618)が大幅に上昇。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、新エネルギー車のBYD(
01211)、光学部品の舜宇光学科技(
02382)も高い。一方、石油大手のCNOOC(
00883)、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)、不動産開発の中国海外発展(
00688)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.59%高の4595.20ポイントと5日続伸。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)がそろって買われた。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)は続伸。半面、ライブコマースの東方甄選(
01797)が大幅に反落した。