2024-12-13 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(12日):ダウ234米ドル安と6日続落、PPIが上振れしS&P500とナスダックも反落
12日のNY株式相場は下落。主要3指数が最高値圏で推移し高値警戒感が強まる中、米11月生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回る伸びとなり、米10年債利回りが11月22日以来となる4.334%に上昇したことや、弱い2025年通期見通しを発表したアドビが13%超下落したことが重しとなった。
ダウ平均は234.44米ドル安(-0.53%)と6営業日続落し、S&P500も0.54%安と反落。前日に初めて2万ポイントを上回ったナスダック総合も0.66%安と反落し、19902.84ポイントで終了した。
S&P500の11セクターは生活必需品が0.18%高と小幅に上昇した一方、一般消費財、ヘルスケア、コミュニケーション、素材、資本財など10セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄ではユナイテッドヘルスが3.33%安と続落し、1銘柄でダウ平均を109米ドル余り押し下げた。
前日に発表された11月消費者物価指数(CPI)は市場予想と一致したが、この日発表された11月PPIは前月比+0.4%、前年比+3.0%となり、それぞれ予想の+0.2%、+2.6%を上回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前年比+3.4%と予想の+3.2%を上回る伸びとなったが、12月17−18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ予想が続き、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの利下げ確率は97%と、前日の99%からわずかな低下にとどまった。