12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.20%高の20397.05ポイントだった。中国企業指数は1.53%高の7360.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で1577億5000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、上げ幅を一気に拡大すると、中盤以降はプラス圏で堅調に推移した。11月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことで米国の利下げ期待が高まったほか、中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11日に開幕したとみられており、政策の恩恵が期待されるセクターなどを中心に買いが入った。中国本土市場の上昇も投資家心理を強気に傾けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国蒙牛乳業(
02319)が7%超上昇したほか、華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)が5%超上昇するなど、内需関連株の上昇が目立った。アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)も買われて指数を押し上げた。半面、創科実業(
00669)や無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、電能実業(
00006)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.53%高の4600.82ポイント。同程旅行(
00780)やトリップ・ドットコム(
09961)、ビリビリ(
09626)が上昇率上位だった。半面、センスタイム(
00020)や金蝶国際ソフト(
00268)、蔚来集団(
09866)が下げた。