中泰国際は最新リポートで、2025年のハンセン指数は基本シナリオで16700−23500ポイントのレンジで推移するとし、年末時点の目標値を20300ポイントに設定した。25年も厳しい外部環境が続くとみており、保護主義的な動きが強まるなかで中国の輸出は下押し圧力にさらされ、中国政府は内需刺激策を一段と強化する可能性があるとした。『香港01』が10日伝えた。
中泰国際は、中国共産党中央政治局が9日に開いた会議で「より積極的なマクロ政策」が強調されたと指摘。「適度に緩和的な金融政策」と「より積極的な財政政策」の下、25年の利下げ余地は24年と同程度になるとみられ、財政政策の規模が重要になってくるとした。また、25年の国内総生産(GDP)成長率目標は5%前後に設定されると予想。地方債の発行上限が4兆5000億−5兆元引き上げられるほか、財政赤字率は3.5−4%になるとの見方を示した。
個別では、推奨銘柄として10銘柄をピックアップ。具体的には、テンセント(
00700)、小米集団(
01810)、トリップ・ドットコム(
09961)、BYDエレクトロニック(
00285)、チャイナ・ユニコム(
00762)、昆侖能源(
00135)、翰森製薬(
03692)、吉利汽車(
00175)、万国数拠(
09698)、中国建築国際(
03311)を挙げた。