3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.44%高の3378.81ポイントだった。深セン成分指数は0.40%安の10713.58ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7159億800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、中盤までは前日終値を挟んで一進一退。終盤に一段高となり、終値は11月14日以来およそ3週間ぶりの高値だった。人民元安の進行が警戒されたものの、来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議が今月開催されるとあって、追加の景気対策への根強い期待が相場を支えた。中国本土外のオフショア人民元(CNH)は午前に急落し、一時は1米ドル=7.31元を割り込んだが、大引け時点では7.29元台に上昇した。セクター別では、非金属材料や電子化学品、汎用設備が上昇した半面、バッテリー素材、ゲーム、半導体が下落した。
A株市場では自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)が連日でストップ高を付けた。銀行株の上海銀行(
601229)は反発。スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)、アニメーション制作の奥飛娯楽(
002292)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)も買われた。一方、テック株の下げが目立ち、曙光信息産業(
603019)。北方華創科技集団(
002371)、科大訊飛(
002230)が売られた。ゲーム株の巨人網絡集団(
002558)と完美世界(
002624)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)も安い。
上海B株指数は0.33%安の278.53ポイントと3営業日ぶりに反落した。深センB株指数は0.42%高の1220.01ポイントと3営業日続伸した。