テンセント(
00700)が出資するオンライン医療プラットフォーム「微医(ウィードクター)」が香港市場に上場する計画を再始動させたもようだ。消息筋によると、12月末までに上場を申請し、来年6月までに新規株式公開(IPO)を行う計画。調達額は4億−5億米ドルを見込む。香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)が2日伝えた。
微医は2021年4月にもIPO計画を香港証券取引所に提出したが、後に失効している。SCMPは、中国政府が当時、中国民営企業による上場の動きを取り締まっており、医療情報のような機微データを扱う企業には特に厳しい姿勢だったと指摘した。
微医は2010年に浙江省杭州市で創業し、ヘルスケアや保険、医薬品のオンラインサービスを手掛ける。ヘルスケア・技術部門を分離上場する計画で、紅杉資本集団やAIAグループ(
01299)、ハーミテージキャピタルなどがIPO前出資者として名を連ねている。