29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.93%高の3326.46ポイントだった。深セン成分指数は1.72%高の10611.72ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7083億4400万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上。心理的節目の3300ポイントに乗せ、上げ幅を広げた。人民元安が一服し、資金流出への懸念が後退したほか、政策期待が買いを支えた。トランプ米次期政権の対中強行措置による影響を緩和するため、12月の中央経済工作会議などで追加の景気刺激策が打ち出されるとの見方が出ている。もっとも、中盤に3350ポイント付近で伸び悩むと、その後はもみ合いながら上げ幅を縮小した。
セクター別では、電機、食品・飲料、ソフトウエア開発、インターネットサービスなどが高い。半面、ガス、公共事業、航空・空港運営などが売られた。
A株市場では、小売チェーンの永輝超市(
601933)がストップ高。テック株の科大訊飛(
002230)、大族激光科技産業集団(
002008)、曙光信息産業(
603019)、用友網絡科技(
600588)や、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、製薬会社の華東医薬(
000963)、電器部品メーカーの浙江三花智能控制(
002050)なども上昇が目立った。アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)が大幅に反落したほか、本土銀行株の交通銀行(
601328)、中国農業銀行(
601288)、中国建設銀行(
601939)、航空大手の中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)などが軟調だった。
上海B株指数は0.67%高の276.78ポイント、深センB株指数は1.09%高の1211.04ポイント。