21日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.53%安の19601.11ポイントだった。中国企業指数は0.79%安の7034.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で1192億6000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に高くなる場面もあったが、再びマイナス圏に沈むと、後場に入って下げ幅をやや拡大した。中国政府による追加の景気対策への期待は強いものの、ウクライナが英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めて使用してロシアを攻撃したと伝わり、地政学的リスクの高まりが嫌気された。また、米国の金融政策やトランプ次期米大統領の政策を見極めようと、積極的な買いも控えられた。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)やテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)が売られて指数を押し下げたほか、周大福珠宝(
01929)や国薬控股(
01099)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)などの下落も目立った。半面、BYDエレクトロニック(
00285)や翰森製薬(
03692)、中升集団(
00881)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.24%安の4358.15ポイント。四半期決算を発表した快手科技(
01024)が12%近く下げたほか、小鵬汽車(
09868)や東方甄選(
01797)が下落率上位だった。半面、BYDエレクトロニックや金蝶国際ソフト(
00268)、華虹半導体(
01347)が買われた。指数構成銘柄以外では、前日に22.94%安と急落したチェンミン・ペーパー(
01812)が4%近く上昇した。