21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続伸。終値は前日比0.07%高の3370.40ポイントだった。深セン成分指数は0.07%安の10819.88ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6113億1500万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国政府が消費財買い替え促進と大規模設備更新の「両新」政策を増強するなど、追加の景気対策への期待が下値を支えたものの、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクや、米中関係のさらなる悪化といった懸念材料が引き続き重荷となった。
セクター別では、貴金属、電源設備、化学原料、自動車などが買われた。半面、採掘、海運・港湾運営、バッテリー素材、航空・空港運営などが下げた。
A株市場では、特定用途無線大手の海能達通信(
002583)、奥飛娯楽(
002292)、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)が大幅に続伸。スマホ・自動車用光学部品の欧菲光集団(
002456)、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業(
603019)、電力会社の国投電力控股(
600886)、送電技術会社の国電南瑞科技(
600406)も高い。前日に急落した製紙大手のチェンミン・ペーパー(
000488)が反発。半面、テック株の浙江水晶光電科技(
002273)、富士康工業互聯網(
601138)、大族激光科技産業集団(
002008)、教育関連の中公教育科技(
002607)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、中堅銀行の中国民生銀行(
600016)などが売られた。
上海B株指数は0.25%安の279.84ポイント、深センB株指数は0.18%安の1253.74ポイントだった。