13日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比0.12%安の19823.45ポイントだった。中国企業指数は0.05%高の7130.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1846億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、中盤まで50日移動平均線(大引け時点で19776.20ポイント)を割り込んで推移。米長期金利の上昇を受け、運用リスクを回避する売りが先行した。トランプ米次期大統領が掲げる景気刺激的な政策はインフレ再燃や財政赤字の拡大につながりかねず、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを進めにくくなるとの見方が強まったもよう。トランプ氏の主要人事に対中強硬派が目立つことも投資家心理を悪化させた。ただ、軟調に推移していた中国本土の株式指数が上昇して引けたことで、ハンセン指数は終盤に下げ幅を縮小した。セクター別では医療・ヘルスケアと不動産・建設が下げた半面、通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が大幅安。即席麺大手の康師傅控股(
00322)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は続落した。香港地場株の新世界発展(
00017)、恒基兆業地産(
00012)、電能実業(
00006)も売られた。半面、前日大きく売られた中升集団(
00881)が急上昇。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)も反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.03%安の4455.67ポイントと小幅ながら4営業日続落。新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)、理想汽車(
02015)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) とトリップ・ドットコム(
09961)が売られた。一方、ショート動画の快手科技(
01024)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が高い。