8日の香港市場で中国オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)が大幅安。株価は日本時間午後4時42分現在、前日比4.82%安の120.40HKドルで推移している。中国本土メディア『格隆匯』は同日、同社ゲーム部門で厳格な腐敗調査が行われ、市場部総経理などの幹部が調査のために連行されたと伝えた。腐敗の規模は約20億元に上るという。
香港経済紙『信報』によると、ネットイースの広報部門はゲーム部門における腐敗の調査が伝わったことについて、「反腐敗活動は終わっておらず、現在も捜査中のため具体的な情報の公開は難しい。適切な時期に知らせる」コメントした。また、ネット上で流れているマネーロンダリング(資金洗浄)などの情報はデマに過ぎず、ネットイースはすでに当局へ通報したと明らかにした。
中国本土メディアによれば、ネットイースは社内向けメールで、不正・腐敗に関する違法行為2件を厳格に調査していると明らかにした。Battle事業部、インタラクティブエンターテインメント配信センター、インタラクティブエンターテインメント市場センターなどの複数の在職者と退職者が不正・腐敗の疑いで公安機関に刑事立件され、法に基づいた刑事強制措置が取られているとした。関与した一部社員について雇用契約を打ち切り、再雇用はしないとしている。また、事件に関わった外部の数人にも公安機関によって同様に刑事強制措置が取られたという。ネットイースは今回の不正・腐敗事件に関与した27社を「永久に取引しない主体リスト」に加えた。