8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.86%安の20772.94ポイントだった。中国企業指数は0.92%安の7477.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1411億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの下げに転じ、ほぼ一本調子で下落幅を広げる展開。始値で回復していた心理的節目の21000ポイントを割り込み、前場の安値圏で引けた。前日高かった本土不動産株や内需株が利益確定売りに押され、相場を押し下げた。中国本土の株安も地合いを悪化させたもよう。米大統領選で勝利したトランプ氏が掲げる関税の引き上げ、減税、移民の入国審査の厳格化が米財政赤字を拡大させ、インフレ圧力が高まるなかで米連邦準備理事会(FRB)が利下げしにくくなるとの懸念がくすぶる。
個別では、大型ネット株の美団(
03690)、保険株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)が売られ、相場の重荷だった。不動産株の龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、内需関連の海底撈国際(
06862)、華潤ビール(
00291)、中国蒙牛乳業(
02319)は反落。オンラインゲームのネットイース(
09999)も安い。半面、自動車販売の中升集団(
00881)が13%超上昇し、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は大幅に反発した。前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表したSMIC(
00981)も買われた。