中国の新エネルギー車・電池メーカー、BYD（01211/002594）が独メルセデス・ベンツから高価格帯ブランド「騰勢（DENZA）」の出資持ち分10％を買い取り、合弁を解消したもようだ。中国メディア『IT之家』は16日、「騰勢」事業を手掛ける深セン騰勢新能源汽車の株主構成登録に変更があり、株式の90％を保有する比亜迪汽車工業（BYD子会社）が14日、残りの株式をメルセデス・ベンツ中国法人から取得して100％子会社にしたと伝えた。取得額は明らかになっていないという。

　深セン騰勢新能源汽車は2011年、BYDとメルセデス・ベンツが折半出資で設立した。出資比率は22年7月にBYDが90％、メルセデス・ベンツが10％となっていた。BYDが発表したデータによると、「騰勢」の販売台数は24年8月が9989台、1−8月累計では7万9894台だった。