週明け16日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比0.31%高の17422.12ポイントだった。中国企業指数は0.31%高の6090.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で479億8000万HKドルと、低水準だった。
ハンセン指数は反落してスタート。中国国家統計局が14日発表した8月の主要経済指標が予想から下振れし、売りが先行した。もっとも、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で17234.22ポイント)を割り込むと買い直しが入った。指数は後場に入ってプラス圏に浮上し、結局この日の高値で引けた。17−18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の倍となる0.5%の利下げが決まるとの観測が前週末のNY市場で再燃し、米株式相場が続伸したことが投資家心理を支えたもよう。セクター別では素材が買われた半面、工業が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、生活アプリ運営の美団(
03690)が続伸して相場の上昇を主導。電動工具の創科実業(
00669)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、香港インフラ大手の長江インフラ(
01038)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も買われた。半面、不動産開発の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)がそろって反落。自動車販売の中升集団(
00881)、飲料水大手の農夫山泉(
09633)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.51%高の3497.45ポイントと5営業日続伸。前週末に売られた快手科技(
01024)と蔚来集団(
09866)が大幅高だった。一方、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が続落した。