週明け9日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比1.42%安の17196.96ポイントだった。中国企業指数は1.68%安の6002.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1336億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前営業日比1%超下げて寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。一時は下落率が2.1%を超えた。大引けにかけてやや値を戻したものの、終値は8月15日以来およそ3週間ぶりの安値圏だった。前週末の米株式相場がハイテク株を中心に下落した流れを引き継いだ。中国国家統計局がきょう午前に発表した8月の物価統計が市場予想から下振れし、中国本土の株式相場が下落したことも投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、エネルギー資源株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、中国神華能源(
01088)がそろって下落。医薬品株の翰森製薬(
03692)と家電株の海爾智家(
06690)は大幅に反落した。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、海運大手の東方海外(
00316)の下げもきつい。半面、医薬品開発受託の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、香港不動産開発の新鴻基地産(
00016)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.46%安の3436.75ポイントと反落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)の下落が目立った。一方、電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が13%超上昇した。