HSBCグローバル・リサーチは最新リポートで、中国の国有インフラ建設大手3社、中国中鉄(
00390)、中国交通建設(
01800)、中国鉄建(
01186)について、2024年6月中間決算で売上高が前年同期比3−8%、純利益が3−13%それぞれ減少し、新規受注の伸びも鈍化したと指摘した。中国当局が新規プロジェクトへのコントロールを強化したことや、地方政府の財政のひっ迫、地方政府特別債の発行の減速が背景にあったとの見方を示した『AAストックス』が9日伝えた。
HSBCは、本土系建設企業のパフォーマンスが全体的に軟調に推移しているものの、新エネルギー、新素材、環境関連などの新分野で新規受注が依然として安定的に伸びており、海外事業も上向いていると指摘した。6月中間期の業績を踏まえ、中国中鉄、中国交通建設、中国鉄建の目標株価をいずれも下方修正。セクタートップピックには中国建築国際(
03311)を選定、目標株価を据え置いた。配当性向の引き上げへの期待を理由に挙げた。各銘柄の最新レーティングは次の通り。
※銘柄名、投資判断、目標株価(HKドル)
■中国鉄建(
01186)、買い、6.7→6.3
■中国交通建設(
01800)、買い、5.6→5.4
■中国中鉄(
00390)、買い、5.3→4.9
■中国建築国際(
03311)、買い、12.6