週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比1.06%安の2736.49ポイントだった。深セン成分指数は0.83%安の8063.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5186億3700万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。終値ベースで今年2月5日以来、およそ7カ月ぶりの安値を連日で更新した。中国景気の先行き懸念が地合いを冷やした。寄り付きとほぼ同時に発表された8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.6%上昇となり、上昇率は前月0.5%を0.1ポイント上回ったものの、市場予想の0.7%に届かなかった。生産者物価指数(PPI)は1.8%下落で、前月実績は0.8%下落、市場予想は1.4%下落だった。
セクター別では、貴金属が全面安。鉄道・道路、自動車、石炭、銀行なども売られた。半面、医療サービス、百貨店、観光・ホテル、医療機器などが上昇した。
A株市場では、インフラ建設の三一重工(
600031)、中国建築(
601668)、建材の北新集団建材(
000786)、機械メーカーの徐工集団工程機械(
000425)、ウェイチャイ・パワー(
000338)の下げが目立った。自動車電子部品メーカーの恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)、麺前提運営の中国旅遊集団中免(
601888)、酒造の瀘州老窖(
000568)、資源株の中国神華能源(
601088)、ペトロチャイナ(
601857)なども大幅安。半面、テック株の欧菲光集団(
002456)が大幅逆行高を演じたほか、証券大手の華泰証券(
601688)、豚肉関連の牧原食品(
002714)、バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)などが買いを集めた。
上海B株指数は1.3%安の229.26ポイント、深センB株指数は1.47%安の1050.86ポイント。