米スマートフォン大手のアップルは中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と字節跳動(バイトダンス)に、外部決済サービスへのリンクに使われるアプリの「抜け穴」をふさぐよう数カ月前から要求しているもようだ。テンセントや字節跳動のアプリ内で動作するミニアプリの開発者は問題の抜け穴を使うことで、アップルの課金システムに支払う最大30%の手数料を免れているとみられる。『AAストックス』が2日、外電を引用する形で伝えた。
報道によると、アップルは5月、テンセントの対話アプリ「微信(WeChat)」用のミニゲームの開発者がアップルの課金システムを回避して外部決済プラットフォームにつなぐリンクを使っており、テンセントがこうしたリンクを削除しなければ微信の重要なアップデートを拒絶する可能性があると警告した。アップルはその後、微信ミニゲームのメッセージング機能はユーザーをアップル以外の決済方法に誘導する可能性があるとして、使用を禁止するようテンセントに要求した。ただ、いまだにテンセントは要求に応じていないという。また、消息筋によるとアップルは今年6月、字節跳動に対し、同様の外部決済への抜け穴をふさがない限り、動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」の新規アップデートは受け入れないと通告した。