24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.46%安の2901.95ポイントだった。深セン成分指数は1.32%安の8493.10ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6272億1300万元だった。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。序盤や中盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。終値ベースで今年2月8日以来、およそ5カ月半ぶりの安値を更新。中国共産党の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)という重要イベントを通過し、市場が期待していた足元の景気減速や不動産不況に対処するための政策方針において新味や具体策がさほど見られなかったことから、材料出尽くし感から売りが続いた。大引け前は心理的節目の2900ポイントを挟んでもみ合ったが、かろうじて同節目を守って終えた。
セクター別では、電子化学品が全面安。自動車、ゲーム、医療サービス、観光・ホテルなども安い。半面、造船が全面高となったほか、風力発電設備、貴金属、公共事業などが買われた。
A株市場では、電器部品メーカーの浙江三花智能控制(
002050)が急落。小売りの王府井集団(
600859)と永輝超市(
601933)、自動車関連の寧波均勝電子(
600699)、重慶長安汽車(
000625)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、不動産株の招商局蛇口工業区控股(
001979)、万科企業(
000002)なども下げが目立った。半面、石油株のシノペック(
600028)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)、インフラ建設の中国建築(
601668)、電力会社の国投電力控股(
600886)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.06%安の230.79ポイント、深センB株指数は0.6%安の1120.51ポイントだった。