2024-07-01 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(28日):ダウ45米ドル安と3日ぶりに小幅反落、S&P500は上半期で14.5%上昇
28日のNY株式相場は下落。注目された5月個人消費支出(PCE)価格指数が予想通りに鈍化し、利下げ期待が高まったことでS&P500とナスダック総合が史上最高値を更新したが、上半期末の持ち高調整売りに押され、主要3指数がそろって下落して終了した。ダウ平均は朝方に279米ドル高まで上昇したが、終盤に226米ドル安まで下落し、45.2米ドル安(-0.12%)と3日ぶりに小幅反落して終了。業績見通しを引き下げたナイキは19.98%安と急落し、1銘柄でダウ平均を123米ドル余り押し下げた。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.41%安、0.71%安と4日ぶりの反落となった。しかし、S&P500は一時、0.74%高の5523.64ポイント、ナスダック総合も一時、0.99%高の18035.00ポイントを付け、ともに6月20日以来、6営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。週間ではダウ平均が0.08%安と小幅に反落し、S&P500も0.08%高と4週ぶりに小幅反落。ナスダック総合は0.24%高と4週続伸した。6月月間ではダウ平均が1.12%高、S&P500が3.47%高、ナスダック総合が5.96%高とそろって2カ月続伸。昨年11月からの8カ月間で、4月を除く7カ月で上昇した。上半期ではダウ平均が3.79%高にとどまった一方、S&P500が14.48%高、ナスダック総合が18.13%高と2桁の上昇となった。
寄り前に発表された5月PCE価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.1%、前年比+2.6%とそれぞれ前月分の+0.2%、+2.8%から伸びが鈍化し、ともに市場予想と一致した。寄り後に発表された6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値は68.2と予想の65.8を上回る強い結果となったが、併せて発表された1年先期待インフレ率確報値が前月分の3.3%から3.0%に鈍化し、5年先期待インフレ率確報値も3.1%から3.0%に低下した。米10年債利回りは前日の4.288%から一時4.261%まで低下したが、4.396%で終了した。