27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.90%安の2945.85ポイントだった。深セン成分指数は1.53%安の8849.70ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6262億8100万元だった。
上海総合指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い、商いは低調だった。米長期金利が上昇するなか、人民元安の進行を嫌気した売りが幅広いセクターで優勢となった。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1270元で、昨年11月21日以来の元安/ドル高水準だった。中国の景気不安もくすぶった。きょう発表された2024年1−5月の工業企業の税引き前利益は前年同期比3.4%増となり、増加率が1−4月の4.3%から減速した。
セクター別ではバッテリー素材が全面安となった。非鉄金属、半導体、自動車部品、医療サービスも大幅に下げた。一方、銀行が逆行高を演じ、相場を一定程度下支えした。
A株市場では、家電の海信家電集団(
000921)と海爾智家(
600690)、スーパーマーケットの永輝超市(
601933)が大幅に続落。自動車部品の寧波均勝電子(
600699)、映画館チェーンの万達電影(
002739)も安い。音声認識技術の科大訊飛(
002230)は反落した。一方、交通銀行(
601328)、上海銀行(
601229)、中国銀行(
601988)など銀行株が総じて上昇した。家電量販店のST蘇寧易購集団(
002024)は大幅に続伸した。
上海B株指数は1.05%安の226.02ポイントと反落。深センB株指数は0.34%安の1127.55ポイントと3日ぶりに反落した。