21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.01%安の3067.93ポイントだった。深セン成分指数は0.26%安の9997.09ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9980億7300万元だった。
上海総合指数は高く寄り付き、朝方に上げ幅を拡大。中国当局が不動産企業の資金調達を支えるため、融資に適した不動産開発業者50社をリストアップしたとの報道を手掛かりに、関連銘柄が買われて相場を支えた。ただ、買いの勢いは次第に失速し、大引けにかけて下げに転じた。過度な信用拡大を懸念した中国人民銀行(中央銀行)が商業銀行に融資ペースを指導したと伝わり、貸出規模の縮小を懸念した売りが出たもよう。
セクター別では、電子、半導体、軍需関連、コンピューターが売られた半面、不動産、文化・メディア、小売り、製紙・印刷が買われた。
A株市場では、電子部品メーカーの欧菲光集団(
002456)、曙光信息産業(
603019)が大幅安。自動車メーカーの江鈴汽車(
000550)と宇通客車(
600066)、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)も安い。監視カメラメーカーの浙江大華技術(
002236)は続落した。一方、前日安かった不動産株の万科企業(
000002)と保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)が買われた。金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)も反発。特別配当計画を発表した酒造大手の貴州茅台酒(
600519)や、同業の江蘇洋河酒廠(
002304)、瀘州老窖(
000568)が上昇した。
上海B株指数は0.27%高の233.61ポイントと7営業日続伸。深センB株指数は0.12%高の1082.20ポイントと続伸した。