22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比1.55%高の3132.43ポイントだった。深セン成分指数は1.97%高の10178.74ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7654億5900万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして上向きに転じた。心理的節目の3100ポイントを回復すると、大引けにかけてほぼ一本調子で上げ幅を広げた。終値は9月12日以来、1週間半ぶり高値を更新。中国商務部の何亜東報道官が21日の定例会見で、今月下旬から来月初旬の中秋節・国慶節連休を控え、消費振興策を拡大する方針を明らかにしたことが好感された。何報道官は、家庭用品、自動車、電子製品などの分野で既に導入した消費促進策を実施して政策の効果を確保する一方、自動車アフターサービス市場の振興などの一連の措置を打ち出し、消費の迅速な回復を後押しするとした。
セクター別では、ゲームが全面高。通信設備、インターネットサービス、文化・メディアなども買われた。半面、貴金属、石炭などがさえない。
A株市場では、武漢光迅科技(
002281)がストップ高を付けたほか、科大訊飛(
002230)、富士康工業互聯網(
601138)、曙光信息産業(
603019)、浙江大華技術(
002236)も大幅高となるなど、テクノロジー株の上昇が目立った。証券大手の中信証券(
600030)、インフラ建設の中国中鉄(
601390)も高い。半面、非鉄金属の紫金鉱業集団(
601899)、鉄鋼メーカーの本鋼板材(
000761)、環境関連の北京東方園林環境(
002310)、航空株の春秋航空(
601021)、中国東方航空(
600115)などが下げた。
上海B株指数は1.59%高の230.70ポイント、深センB株指数は0.96%安の1108.78ポイント。