22日の香港市場は前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、続落して始まるか。米新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が強まりそうだ。米長期金利の上昇を受け、運用リスクを回避する目的の売りが先行すると予想する。21日のNY債券市場で、指標となる米10年債利回りが2007年11月以来の水準まで上昇した。
もっとも、ハンセン指数は前日に続落しておよそ1カ月ぶりの安値圏にある。割安感が強まった銘柄を中心に買い直しが入り、相場を下支えする展開があり得る。
21日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅に3日続落。終値はダウ平均が7月10日以来の安値となり、S&P500とナスダック総合は6月以来の安値を付けた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)とアジア保険会社のAIAグループ(
01299)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を下回った。一方、英金融大手HSBC(
00005)は上回って終えた。